院長コラム

コレステロールの役割を知っていますか？悪玉コレステロール（LDL）は肝臓で作られたコレステロールを全身に運び、善玉コレステロール（HDL）は余ったコレステロールを回収します。

このバランスが崩れると動脈硬化になります。また、コレステロールはホルモンやビタミンDの原料になることがわかっています。
月経がある女性では女性ホルモン（エストロゲン）をつくる為にコレステロールが取り込まれ、総コレステロール低下につながります。またエストロゲンはLDLの取り込みを促進させて、LDLを低下させます。
紫外線を浴びるとコレステロールからビタミンDが生成されます。妊娠の成立にビタミンDは大きく関わっていて、ビタミンD濃度が高いと、AMH（卵巣内の卵子の残数を推測するホルモン）の値も高いことが多く、体外受精でも妊娠率が高いといわれています。
閉経すると体内のエストロゲンが減ります。その結果、総コレステロールとLDLは増えて、閉経後脂質異常症の増加につながります。コレステロールとは上手く付き合い、味方につけて健康生活を送りましょう。