• TEL.078-704-5077
  • 診察ご予約(たるみ)

院長コラム

院長コラム

~月経が教えてくれる身体のこと(2)~

月経が起こらないと将来の健康にも悪影響を及ぼします。
小学生女児と70歳女性の骨密度は同等であることは知っていますか。
月経の開始に伴い、卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)は骨量を増やすのに重要な働きを担っています。
思春期にちゃんと月経がこないと骨量は増えず、疲労骨折のリスクは高まります。
痩せなどの体格の問題がないにも関わらず、月経がこないケースが数多くみられます。
これは消費エネルギーが摂取エネルギーを上回る為にエネルギー不足に陥っていると考えられます。その為に月経が起こらず、骨量が増えないために疲労骨折につながるのです。
疲労骨折の好発年齢は16歳です。無月経の状態を長期間放置しておくと疲労骨折の発症、そして将来の骨粗鬆症につながっていくのです。
14歳までに90%の人は月経が始まります。月経開始が遅れている場合は早期にエネルギーバランスを見直すこと、月経は来ているが月経間隔が長く空いてしまう場合は女性ホルモンを用いた治療(低用量ピルなど)で月経周期を整えることが大事です。