院長コラム
女性に多い『隠れ貧血』にご用心!!
女性は月経・妊娠・出産など鉄分を必要とすることが多く、鉄欠乏性貧血になりやすい。
貧血は『Hb(ヘモグロビン)』という値で診断されますが、隠れ貧血はこの検査だけでは見つけることはできません。体内の鉄の貯蔵庫である『フェリチン』の値が重要です。隠れ貧血はどのように健康に影響を及ぼすのでしょうか。
鉄分は月経周期高温期の黄体ホルモン分泌に必要な栄養素なのです。黄体ホルモンが不足すると、子宮内膜が厚くならず、体温が上がらないなど、不妊原因になります。また、鉄分が不足すると体内での酸素の運搬を担うヘモグロビンが作り出せなくなり、身体の隅々に必要な酸素供給が出来なくなり、疲れやすくなる、冷え性になる、肩凝りなる、肌や髪の艶が悪くなるなどの影響が出ます。アスリートでは体内での酸素供給不足は持久力の低下や競技パフォーマンスの低下に直結します。
女性の3人に1人は隠れ貧血とも言われます。通常健康診断では検査しない『フェリチン』を測定して隠れ貧血を調べて、健康ライフにつなげましょう。