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院長コラム

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身体の整え方を考えよう ~養生訓に学ぶ~

養生訓とは、江戸時代を生きた儒学者・医者である貝原益軒が記した“健康で長生きするためのエッセンス”が詰まった書物です。この書を記した貝原益軒は人々の平均寿命は40歳を下回っていた江戸時代に、85歳まで生き、最期まで認知症や寝たきりになることなく生涯を全うした、健康長寿を体現した人物です。養生訓に記されていることは、バランスのよい食事と適度の運動、良質な睡眠、そしてストレスは避けて心を穏やかに保ち、楽しみを持って元気に過ごすという、現代の生活習慣病の予防や治療で大切とされることが全て網羅されている内容です。欲を抑えて控えめな生活をおこなうことが健康長寿の秘訣と記されており、物が豊富な現代社会においてどれだけ自分の欲動(人間を常に行動へと向ける無意識の衝動)をコントロールしていくかが極めて重要と考えられます。女性医学・予防医学の観点から整理すると心身のストレス軽減が非常に重要なポイントになります。女性ホルモン治療や漢方療法など、身体を整える治療は次回に説明します。